2001年から市民参加型の「フェスティバル」を通じて「エコ」や「オーガニック」という概念を広げてきたアースデイ東京。1993年に米国で創刊し、英語圏、スペイン語圏、中東、アジアで展開する世界で最も影響力のあるテックカルチャーメディア『WIRED』日本版。
これまで数十年にわたりオルタナティブな未来を描き続けてきた両者がタッグを組み「リジェネラティブ」をキーワードに特別イベントを開催します。
「気候危機」や「格差の拡大」といった全球的課題を目の前にしている私たちには、ライフスタイルや日々の行動の変化をより大きなシステムや仕組みの変革へとつなげていくことが必要とされています。そんな時代において、自然環境が本来もつ生成力を取り戻すことで再生につなげていく「リジェネラティブ」という概念は、従来の「サステナブル」な取り組みをさらに一歩、前に進めるための行動指針として、いまや生物多様性への取り組みから経済活動の新たな行動規範においても、世界的に注目される重要なキーワードとなっています。
『WIRED』日本版ではこの「リジェネラティブ」という価値を日本社会に実装するために、昨年6月には「THE REGENERATIVE COMPANY(リジェネラティブ・カンパニー)」という特集号を刊行。人々のつながりや社会、生態系、経済システムそのものを再生する世界中の企業や団体にフォーカスしいち早く紹介すると同時に、そうした企業や団体を表彰するアワードや、企業のリジェネラティブ・シフトを促すワークショップを開催してきました。
社会課題の啓蒙と行動を呼びかけてきたアースデイ東京と、未来への実装を掲げる『WIRED』日本版はタッグを組み、このたび、アースデイ=“地球の日”である4月22日に「THE REGENERATIVE COMPANY ROUNDTABLE」を共催します。
ラウンドテーブルとは、役職やポジションにとらわれず、円卓をともに囲み、自由に意見交換を行なう会議を指す言葉。今回、アースデイ東京と『WIRED』日本版が組むことで、草の根で活動してきたさまざまなコミュニティや市民活動家、ビジネスから地球再生に取り組むスタートアップ、研究者など、セクターやフィールドを超えたさまざまな人々が一堂に集い、同じテーブルを囲むことになります。
「リジェネラティブ」というムーブメントのもとに多様なセクターの人々が集い、実装のための一歩を踏み出す──。そんな一日にぜひ皆さまもご参加ください!
このラウンドテーブルに先駆けて、イベントはまず、「アースデイとは何か」という解説や、「リジェネラティブ・カンパニー」の概要を改めて参加者と共有するプレゼンテーションから始まります。アースデイ東京ファウンダーで放送作家の谷崎テトラさんや『WIRED』日本版エディターの岡田弘太郎さん、そしてLIFULL代表取締役会長の井上高志さんが登壇します。
続いて、衣食住の観点からリジェネラティブな事業やライフスタイルについて考えていくためのトークセッションが行なわれ、一般社団法人unisteps共同代表理事の鎌田安里紗、環境活動家の露木しいな、ゼブラアンドカンパニー共同創業者/ユートピアアグリカルチャープロデューサーの阿座上陽平が議論の口火を切ります。
このプレゼンテーションとトークセッションを経ていよいよ、会場に集った多様なセクターの方々とのラウンドテーブルを実施、各テーブルでさらなる議論を深めていくのがこの「THE REGENERATIVE COMPANY ROUNDTABLE」の目的となります。