レポート:令和6年能登半島地震支援チャリティイベント「フェーズフリー。それは生命を守るライフスタイル」(後編)「フェーズフリー」について、ゲストから学ぶ

  • 代々木公園

2月16日(金)、渋谷LOFT9で「アースデイ東京Open Meeting vol.31」として、令和6年能登半島地震支援チャリティイベント「フェーズフリー。それは生命を守るライフスタイル」を開催しました。

半農半歌手のYaeさん、そしてアースデイ東京の河野 竜二さんを司会に、第一部では能登半島地震の支援活動を行う団体からの現状報告。そして第二部では、巨大地震の発生リスクが高まるなか、これからのライフスタイルをどう考えたらいいのか――新しいキーワード「Phase Free(フェーズフリー)」をテーマに、アースデイらしい視点からさまざまな分野の登壇者の方々と話し合いました。

※この記事は当日行われたトークセッションの一部に加筆修正したものです。

第二部:巨大地震の発生リスクが高まる中、これからのライフスタイル「Phase Free(フェーズフリー)」について、ゲストから学ぶ。

【登壇者】
・一般社団法人フェーズフリー協会 代表理事 佐藤唯行
・防災アナウンサー×環境省森里川海プロジェクトアンバサダー 奥村奈津美
・編集者、CAJ事務局長、株式会社ヨンロクニ代表 滝沢守生

能登での訪問入浴車によるプロジェクト

河野:まずは今日ご登壇いただいたみなさまのご活動について、それぞれお話いただけますか。

奥村:防災の啓発活動を始めたきっかけは、東日本大震災の時に仙台の放送局でアナウンサーをしておりまして、被災しながら災害報道に携わったことでした。あのときの無力感から、災害が起きてからでは遅くても起きる前ならできることがたくさんあると、防災アナウンサーとして活動をしてきました。この13年間、地震だけではなく水害なども含めますと、毎年のように激甚災害が起きています。そこにはやはり気候変動の影響もあるというところから、環境省森里川海プロジェクトのアンバサダーとしても活動しています。

(画像)奥村奈津美さん(左)

奥村:現在は、能登半島地震が起きて1週間のタイミングで現地入りして、「テルマエ・ノト」プロジェクトを立ち上げました。まだ被災地には断水の継続、配管の故障などで、お風呂に入れていない方がたくさんいらっしゃいます。自衛隊のお風呂も来ているのですが、大きくて深いプールのような浴槽のために、ご高齢の方には使いづらく「入るのが怖くから行きたくない」という方もいます。また、寝たきりの方、車いすユーザーの方などはお風呂に入れない状態が続いています。

「テルマエ・ノト」では、特別養護老人ホームなどの福祉施設で、訪問入浴車を活用した入浴支援を行っています。福祉施設も地震で被害を受けてお風呂が使えない状態になっています。お風呂に入れないと「床ずれ」など皮膚疾患が悪化、血行不良にもなりますので、ご高齢の方や要配慮の方ほどお風呂に入ることは重要なのです。

訪問入浴車は、平時は在宅介護で自宅のお風呂に入れない方のところにボイラーとタンクと浴槽を積んで行き、室内で浴槽を組み立てて入浴介助を行うために使われているものです。被災地の福祉施設は断水したり、配管が壊れたりしているのですが貯水槽に水があるので、そこから水をタンクに送ってお湯に変え、寝たきりの方も含めてみなさんをお風呂に入れさせていただいています。平時から使われている訪問入浴車ですが、実はすごく「フェーズフリー」でもあるのです。

施設にいた102歳のおばあちゃまは、1ヶ月間お風呂に入っていなくて表情が暗くなっていましたが、お風呂に入ったら笑顔を見せてくださいました。この1カ月で300人以上の方に入浴していただいています。

・テルマエ・ノト
https://natsumiokumura.com/noto-shien/

アウトドアコミュニティから防災を考える

滝沢:私は編集者で、一般社団法人コンサベーション・アライアンス・ジャパン(CAJ)という団体の事務局長をやっております。アウトドアの業界にかれこれ30年以上います。

CAJは、23年ほど前に立ち上げた自然保護団体で、「アウトドアコミュニティの力を結集して、生物多様性を保全し、気候危機から私たちのフィールドを守る」というテーマを掲げて活動をしています。アウトドアに関わるさまざまな企業がメンバーとして70 社加盟しています。このメンバーによる年会費という形で資金をためて、日本の自然環境保護の最前線にいる NPOやNGOへ活動資金の提供をしています。

先ほど気候変動の話も出ましたが、日本のフィールドについて考えたときに、地震だけでなく、集中豪雨なども含めて、自然災害のダメージはいろんなところで顕著になっています。産業団体として、日本の自然、フィールドの保全、そのために頑張っている人たちの応援をしようというのがCAJです。

まさに今回のフェーズフリーのお話と通底するところがあるのですが、私が住んでいる鎌倉で「もしかま」という、アウトドアコミュニティから防災を考えるイベントを昨年から始めました。「もしもにつよいわたしになる!」をテーマにした、自分たちでできることは自分たちでしようという防災の自助力向上イベントです。

なぜ鎌倉からこんなムーブメントが起こったかというと、1994年に鎌倉市内にパタゴニアが直営店を構えます。そこから30年かけて市内にさまざまなアウトドアブランドの直営店ができました。それからアウトドアを趣味にするユーザーも鎌倉市内や周辺の湘南地域にはすごい多いんですよね。みなさん、腕に覚えもあるし、道具もあるし、いざという時にリーダーになれる人たちでもある。そういう人たちから「防災に強い街づくりをやっていこう」という声があがって、地域コミュニティー FMである鎌倉エフエム放送をはじめ、市内のアウトドア事業者、観光協会、地元の交通会社の協力を得て、このプロジェクトを立ち上げました。

・一般社団法人コンサベーション・アライアンス・ジャパン(CAJ)
https://outdoorconservation.jp/

・もしかま
https://moshikama.com/

災害による被害はなぜ繰り返されるのか?

河野:一般社団法人フェーズフリー協会の佐藤唯行さんには、あらためて今回のテーマである「フェーズフリー」とは何か? というところからお話いただけますでしょうか。

佐藤:簡単に言ってしまうと、日常という時間の区切り(フェーズ)と、非常という時間の区切りをとっぱらって、両方で役に立つものを考えていこうというのが「フェーズフリー」です。フェーズフリーは2014年 から日本で始まってきた言葉とその概念なのですが、今、行政や民間企業でさまざまな「フェーズフリーな施策」「フェーズフリーな商品」が生まれて、広がってきています。

そもそも、なぜフェーズフリーが必要なのかを自己紹介しながら一緒に考えたいのですが、私は1971年に生まれました。フェーズフリーや防災の話をするきっかけになったのは、私が大学4年生の時に防災工学の研究室に入って防災を勉強し始めたことでした。今から31年前の1993年、私が防災を研究しはじめて最初に起きたのが、北海道・奥尻島での津波(北海道南西沖地震)です。島の人口の5%、約300名の方が一瞬で津波に飲み込まれて亡くなってしまいました。そして私が大学院1年生になった1995年には阪神淡路大震災が起こり、その2 ヶ月半後には東京で地下鉄サリン事件がありました。

学生の時にこうした災害を目の当たりにして、「同じことが繰り返されている」というデジャブのような感覚を覚えたんです。私たち人類は文明文化を発展させながら、いろいろなことを解決してきました。それにもかかわらず、こと災害だけはなぜ解決できずに同じようにいつもいつも人々が苦しみ傷つき亡くなっていくのか、すごく不思議じゃないですか?

避難所の光景も変わっていない。前半で能登半島地震の状況を報告してくれましたが、熊本地震でも、その前の新潟県中越地震でも東日本大震災でも、同じようなことが起き続けて、多くの人たちが亡くなっている。これは、どうしてだと思います?

みんな防災はするべきだと思っている。大切な人の生活や命を絶対守りたいと思っている。じゃあ、首都直下地震が今から30秒後起こるかもしれない、その時に自分の大切な家族を守るために十分備えてるって人はいますか? 防災しなくちゃと思っているけど、実はうまく行動できないでいる。備え続けるのって難しいんですよね。

・一般社団法人フェーズフリー協会
https://phasefree.or.jp/

(画像)佐藤唯行さん(左)

日常の暮らしにも、非常時にも役立つもの

佐藤:備えることが難しい中で、どうやったら大切な人を守れるかって考えたときに、生まれてきたのが冒頭の「フェーズフリー」の発想です。その人が普段着ている服、普段使っているボールペン、携帯電話、住んでる家、お風呂の入り方など、普段の私たちの生活の中で便利で快適に使えるものが非常時にも役に立ったら、結果としてその人のことを守れるだろうという考え方が生まれてきたのです。

今までは、日常の暮らしを豊かにする日用品と、非常時のための備蓄や備え、取り組みを私たちは分けて考えていました。この2つを分けるのをやめて、私たちが普段の暮らしを豊かにしてるものが、ついでに非常時も役に立つように考えてみようというのがフェーズフリーの始まりです。

Yae:私は半農半歌手ですから農業をしているわけですけれど、「消費者」と「生産者」を分けるのはイヤだなと思ったんですよ。自分は「消費者」だったんですよね、もともとは。でもいまは生産者でもあり消費者でもある。分けることをしなくなったら、すごい安心感が生まれたんです。消費するだけの自分が今まで不安だったのが、消費はもちろんしているけれど生産者にもなれた。みんながみんな農業をできるわけではないけれども、そういう考え方で農家さんなどとつながることはできますよね。

(画像)司会のYaeさん

奥村:私もなるべく農家さんやいろいろな地域とつながりたいと思っています。そうすることで普段の食生活も豊かになるし、災害時にもしかしたら野菜を送ってもらえるかもしれない、避難させてくれるかもしれない。そういうつながりを作るのは大事ですよね。これもフェーズフリーですか?

佐藤:そうです。Yaeさんみたいな里山での半農生活は、そもそもフェーズフリーだよね。誰でもそういう生活ができるわけではないけれど、それぞれの立場でできるフェーズフリーがあります。

たとえば冬の時期、食卓でカセットコンロを使って家族団らんで温かいご飯を食べようっていう暮らしがあったとするじゃないですか。それも、よくよく考えてみたらフェーズフリー。カセットコンロで鍋を作ることが習慣化されていれば、家にカセットコンロもあるし、カセットボンベもある。それは非常時にそのまま役に立っちゃうよね。

滝沢:フェーズフリーという言葉を聞いた時に、最初これはマーケティング用語じゃないかと思っていたんです。フェーズフリーに名を借りた商品が この世の中に粗製乱造されるとよろしくないじゃないかと。でも、そうじゃなくて、たとえば、そもそもアウトドアの行為そのものがフェーズフリーですよね。楽しみながら遊んで、いざという時にも役に立つ。アウトドアを趣味にすれば、自分自身がフェーズフリーになれる。

自動車、アウトドア、紙コップ――あらゆる可能性

佐藤:Yaeさんみたいな半農な暮らし、滝沢さんみたいなアウトドア――みなさん、それぞれのフェーズフリーを実現されていると思います。でも、みんながそういう暮らしをできるわけではありませんよね。

フェーズフリーは、ありとあらゆるものにつく付加価値で、いろいろな可能性があるんです。たとえば今回、能登半島地震で活躍しているフェーズフリーのひとつに、PHV車やハイブリッド車があると思います。そうした電気自動車のバッテリーを利用して、家に電気を引っ張って暮らしを支えることができた。ハイブリッド車は防災用の自動車ではありませんが、普段は環境にもお財布にも優しい自動車でありながら、いざという時には電源にもなります。

滝沢:まさに、今回の能登半島地震の支援として、CAJの加盟企業でもあるジャクリが、いち早くポータブル電源やソーラーパネルの提供をしています。あれは アウトドアの道具だけではなくて、レジャーでも防災でも使える。家に1台あると超便利という道具だと思うんですよ。マルチパーパス・オールウェザーはアウトドアの道具の基本だったりする。これもなきゃ、あれもなきゃダメってなってくると、道具だらけになっちゃうので、アウトドアの究極はできるだけソリッドにしていくこと。道具はソリッドにしていきながら、人間自身もちょっとフェーズフリーになっていかないと。

(画像)滝沢守生さん

佐藤:たしかにマーケティングという面でも、フェーズフリーの新しい商品がどんどん出てきています。便利なので売れるんですよね。

たとえば、これは普通の紙コップに見えるけど、よく見るとラインが入っていてメモリになっています。災害時に避難所に行くと普通の紙コップはあるのですが、計量カップはない。だから、赤ちゃんの粉ミルクをどう計ったらいいんだろう、お米の量をどう測るのだろうって不便になるんですよ。そういうときに、こういう紙コップだと便利ですよね。 

日常でも便利だし、非常時にも役に立つ、「それお得だよね」ということで、みなさんが選ぶ。でも、そうやって選ばれることによって、非常時の不便がひとつ解決していませんか?  

今まで防災というと、特定の企業や特定の人たちが頑張っていたけれども、フェーズフリーにはさまざまな産業も参加して、社会全体でフェーズフリーな社会を作っていこうっていうムーブメントになっています。

「フェーズフリー」は防災の究極の形

奥村:私は、防災の究極系がフェーズフリーだと思っています。災害時の教訓として、平時に使っていないものは災害時に使えないというのがあります。たとえば懐中電灯の電池が切れていて使えなかったとか、非常食の賞味期限が切れていたとか、いざというときに結局使えないことがある。でも、たとえば普段使っている照明電球が常に蓄電してくれていて、災害時に自動点灯してくれればいいですよね。そういう停電しないライトという商品が実はもうあって、電球を外せば懐中電灯にもなるんです。

非常食ではなく普段食べる食品で長期保存できるものを多めにしておくとか、先ほどのカセットコンロもそうですけども、身の回りの全てのものがフェーズフリーであることが実は究極の備えになっていくのではないかと思っています。

佐藤:もうひとつ、今回はアースデーのイベントなので紹介したいのですが、3年前に環境省がまとめた「『選択と集中』~社会変革のための環境省改革~」というのがあります。気候変動はもはや気候危機とも言われる状況となっている中、環境省も政策資源の選択と集中を進めていかなければならないということでまとめたものです。

その中の「巨大リスクへの備え:気候変動×防災」というところで、新たなアクションの方向性として、〈平時にも災害時にも切れ目なく対応できる「フェーズフリー」技術の社会実装〉というのが挙げられています。例として、平時には二酸化炭素の排出削減に貢献しつつ、災害時にもエネルギー供給可能な ZEB・ZEH、災害時に防災拠点・エネルギーセンターとして活用可能な EV 主体の物流システムなどですね。

これは何を言っているのかって言うと、環境政策の一丁目1番地であるカーボンニュートラル、環境負荷の少ない社会を作っていくこと。再生可能エネルギーを利用してきちんと蓄えておくこと。それをセーブして使う技術を推進することは、実はフェーズフリーでしょって言っているんです。

みなさんのそれぞれの視点、みなさんの関わってる仕事だとか常にやっていることの中で、「これってフェーズフリーにしたら、どんな新たな価値が提案できるんだろう」みたいなことを考えていくことで、あの繰り返す災害が解決できるのではないかと思っています。

・「『選択と集中』~社会変革のための環境省改革~」はこちら

ポジティブな発想で防災を考えていく

奥村:今ちょうど募集中のアワードがあるんですよね。

佐藤:今年、第4回となる「フェ―ズフリーアワード2024」を開催するのですが、5月31日(金)まで応募を募集しています。審査員には奥村さんも入っています。

清沢:「もしかま」プロジェクトでも、まさにこのフェーズフリーな商品を作ろうということで、作務衣を作ったんですね。鎌倉には、鎌倉メーカーズシャツという地域に根ざしたメーカーがあるのですが、作務衣というお坊さんたちが野良仕事で使ってた伝統的な作業着にアウトドアのプロが意見を入れて、普段でもアウトドアでも使えて地元の産業がちゃんとハッピーになれるサバイバル作務衣を作りました。これから販売しますので、アワードにも応募します。

佐藤:ぜひ。今まで防災や災害というのは、どうしても危機感とか負の感情で解決しようとしていましたが、フェーズフリーはすごく前向きでポジティブな活動でしょう? 

滝沢:今回、木村とーるさんがアウトドアカルチャーの中から、OPEN JAPANの災害支援としてかなり早くから動き出したじゃないですか。アウトドアをひとりでも楽しむ人が増えてくれれば、それこそ災害に強い日本になるし、いつでも動けるフェーズフリー人間が増えるんじゃないかなと思います。

・フェ―ズフリーアワード2024
https://aw.phasefree.net/

セッションの最後に

河野:最後はみなさまから、今回の能登半島地震を受けて、これから我々はどうアクションしていくべきなのかなど、一言ずついただいてセッションを閉めたいと思います。

滝沢:先ほど、環境省の「選択と集中」の内容を見せてもらい、僕ちょっとほっとしたんです。激甚災害を経た後の復興の中で、どんな街づくり、どんな国づくりりがされていくのかというときに、コンクリでインフラをどんどん造るのではなくて、生物多様性、環境保全を軸とした地域づくりを僕らとしても応援したいし、2人3脚でやっていきたい。ここはアースデーとしても押し進めていきましょう。

奥村:災害は「弱いものいじめ」と言われます。やっぱり平時から弱い立場にある人たちが厳しい状況になってしまうんですね。日常との延長に災害は起きるので、「誰ひとり取り残さない」というSDGsの視点がありますけれども、災害弱者になるような要配慮者の方々が平時から暮らしやすい社会を目指すことが、災害に強い国につながってくるのではないかと思います。

「テルマエ・ノト」プロジェクトのお話をしましたが、これは他人ごとではなくて私たちの未来。私たちはいずれ必ず要配慮者になります。本当にフェーズフリーで、みんなが温かいご飯が食べられて、お風呂に入ることができる。そういった社会を平時から作っていくことができれば、私たちの老後は明るいと思います。でも、今、真剣に向き合って解決していかないと未来は悲しいものになってしまう。持続可能な未来をみんなで一緒に作れるような防災活動、環境活動、そういったところをつなげていけたらなと思っています。

佐藤:「災害がなぜ繰り返されるのか」という話から始まりましたが、その1つの解決策としてフェーズフリーな社会を作っていく動きが、国内さまざまな地域で生まれています。

たとえば東京・調布市もそのひとつで、まちの基本理念にフェーズフリーが入っています。それは、防災だけでなく、さまざまな政策を貫く軸としてあるんですね。要は、防災や子育てや福祉など、ありとあらゆる政策をフェーズフリーにしていこうということです。普段の豊かな福祉のあり方、普段の豊かな環境づくりが非常時にも役に立つという風にデザインしていこうという動きがすごく増えています。

社会問題を解決するには、社会全体が参加する必要がある。特定の企業や行政、特定の誰かだけが頑張っても災害という問題は解決できません。その点、フェーズフリーは、ありとあらゆる人が参加できる形になっています。それぞれの「自分のとってのフェーズフリー」を発信していくことで、この繰り返す災害を解決していけたらと思います。

たくさんのゲストを迎えて、3時間にわたった今回の令和6年能登半島地震支援チャリティイベント。最後は、半農半歌手Yaeさんの平和への祈りが込められた美しい歌声のライブで締めくくられました。引き続き、アースデイ東京でも災害支援や「フェーズフリー」な防災についていっしょに考え、アクションを起こしていきたいと思います。