アースデイ東京2020実行委員長 C.W.ニコルよりメッセージ
もしこのまま幸運なら、私は今年2020年に80歳の誕生日を迎えることになります。それは私が最初に日本に来て58年、市民権を得てからは25年になるということです。
旅の中で出会った昔のお年寄りたち祖父母たちはもう、いなくなってしまいました。その時に出会った多くの子ども達は今や、お爺ちゃんお婆ちゃんと孫から呼ばれる世代です。そうやって何十年にもわたり、この国の変化を見てきたのです。
世代が進み、技術が進み、Webとデジタルが進むにつれて、かえって世代の繋がりが途切れがちになっているようにも感じます。インターネットが祝福から呪縛に変化しかねないと心配でもあります。
子ども達が自然の、無垢な不思議や、素朴な美しさにも無関心になっているように感じるのも心配なことです。
戦争を望まないことはもちろん、平和な暮らしを続けたいという当たり前の願いは最も大切な事です。
大きな災害、大きな自然に向き合うからこそ、私たちはつながり合い、自然の多様性を守り、人間の多様性を高めるために、生きる刻を共にして活動しなければならないと思うのです。生きる刻を共に歩き始めましょう。
森の祈り 私にできること
願わくは
わたしは一本の木になりたい
暗闇の中に広く、深く根を張り
しっかりと土を抱えて
この地球を支える一本の木に願わくは
わたしは一本の幹になりたい
空に向かって、まっすぐに、力強く
重ねた歳月と季節を年輪に刻み
すっくと立つ大きな柱にかなうなら
この身を一枝に変え
光射す彼方へと手を伸ばし
風に揺れながら
天に祈りを捧げたい願わくは
わたしは一枚の葉になりたい
瑞々しい緑の葉に
木陰を作り、清冽な息を吐き
春から秋にかけては
きらめく木漏れ日と戯れ
やがて命尽きれば密やかに舞い落ちて
再び森の土へと還るのだかなうなら
わたしはなりたい、どんぐりに
木の実に、ベリーに、果実に
食料を分け与え、広く種子を撒けるようさあ、みんなで一つの森になろう
それぞれの強さを持ち寄り
違いを受け入れ砂漠に緑を取り戻そう
わたしたちの大切な惑星に
新たな命を育てるのだわたしたちの手で木を植えよう
この大地に
そして、みんなの胸に