アースデイ東京では、グローバルで行われている環境アクションを日本国内の環境団体が容易に学び、繋がる機会を創出した初の「アースデイグローバルサミット」を、2022年11月に開催しました。
生物多様性、プラスチック汚染、気候リテラシーに焦点をあて、国内外からの専門家、市民団体、ユースから学び、個人や組織レベルでのアクションアイデアがいくつも生み出されました。これらのアイデアの実現をサポートするために、更に学びを広げ、深めていくオンラインフォローアップセッションを、1〜3月まで毎月1回開催することになりました。
最後のオンラインフォローアップセッションは、「日本と世界の海」に焦点を当てていきます。
11月のグローバルサミットでは、「プラスチック汚染」を学び、海洋における汚染を学びました。その汚染されている海の生態系は、今どうなっているのでしょうか。私たちの生活にどう繋がっているのでしょうか。沿岸地域に住む人々の生活はどう変わっているのでしょうか。
今回も、国内外から専門家の方々をお呼びして、「Think Globally, Act Locally」(地球規模で考え、足元から行動せよ)を念頭に、学びからそれぞれ実践に向けた地域やコミュニティ、個人のアクションを考えていきます。
■タイトル
アースデイグローバルサミット2023 フォローアップセッション Vo3. 「日本と世界の海」
■日時
2023年3月20日(月)19:00-21:00
■プログラム
・サンゴ礁と気候変動: 安部真理子氏(日本自然保護協会)
・メキシコの海洋状況、沿岸地域の生活: パメラ・タピア氏(メキシコ・生物学者)
・フィリピンのブルーカーボンエコシステムとサービス: ジェイ・マル・D・ゲヴェド氏(フィリピン・東京大学大学院特任研究員)
・東京湾と私たちの食: 宮島一晃氏(遠忠商店)
登壇者
安部真理子:
日本自然保護協会保護・教育部主任。ラムサール・ネットワーク日本理事。奄美や沖縄をはじめとする日本の海の問題全般を担当している。社会人を経験後に琉球大学博士課程にてアザミサンゴの多様性に関する研究で博士号(理学)を取得。1997年に日本国内でのリーフチェック立ち上げに関わり、以来コーディネーターをつとめている。沖縄リーフチェック研究会会長、沖縄県サンゴ礁保全推進協議会理事。オーストラリア・ジェームズクック大学大学院にて理学修士号取得(海洋生物学専攻)
パメラ・タピア(メキシコ):
生物学者、コンサルタント、ENESメリダの教師、カランビオA.C.のセノーテにおける生物多様性イニシアティブの市民参加とボランティアプログラムのディレクター、国連生物多様性条約(COP15)のジュネーブ(スイス)とモントリオール(カナダ)での会議では、Green and Blue Spaces、侵略的外来種、海洋、ジェンダーをテーマに市民社会代表を務める。また、リスボンで開催された第2回国連海洋会議にも代表として参加。
ジェイ・マル・D・ゲヴェド(フィリピン):
東京大学大学院農学生命科学研究科特任研究員。東北大学大学院環境学研究科博士課程修了。ブルー カーボン エコシステム (BCE) の科学と政策の関係に取組む。ブルーカーボン に関する研究に関するいくつかの査読付き記事を執筆。主な研究対象は、BCE サービスに対するコミュニティの認識、自然に基づくソリューションとしての BCE、および BCE の管理である。
宮島一晃:
遠忠食品株式会社3代目代表取締役、メイドイン東京の会会長。大学卒業後、大阪の市場で商売の勉強し、その後、アメリカの放浪の旅へ出る。帰国後、遠忠食品に入社(現在40年)。「地産地消」「第一次産業応援」「国産食料の持久率アップ」などに尽力。
司会
・秋元真理子:
アースデイ東京理事、日本野菜テロワール協会事務局
・中川芹香:
アースデイ東京ユース、唐津東高校3年、海が大好きな島っ子。島の海・磯からゴミを無くすことが目標。春から早稲田大学に進学し学びを深めるとともに、ヨット競技も継続。佐賀県出身