アースデイ東京では、グローバルで行われている環境アクションを日本国内の環境団体が容易に学び、繋がる機会を創出した初の「アースデイグローバルサミット」を、2022年11月に開催しました。
生物多様性、プラスチック汚染、気候リテラシーに焦点をあて、国内外からの専門家、市民団体、ユースから学び、個人や組織レベルでのアクションアイデアがいくつも生み出されました。これらのアイデアの実現をサポートするために、更に学びを広げ、深めていくオンラインフォローアップセッションを、1〜3月まで毎月1回開催することになりました。
1月の第一回目は、「気候変動枠組条約COP27 レポート&セッション」。2022年11月6〜18日まで、エジプトのシャルム・エル・シェイクでCOP27が開催されました。COP27では、「損失と損害」、「シャルム・エル・シェイク実施計画」や2030年までの「緩和作業計画」の採択、途上国への資金支援の進捗報告書作成、グローバルストックテイクなどが、主な成果として報道されています。しかし、その交渉の外では、市民の活動が制限されたり、気候正義などNGOやグローバルサウスから大きく声があがりました。今回のセッションでは、決議された内容の理解を深め、グローバルサウス(ボリビア)からの声やユースアクションについて、専門家やNGOからお話しをしていただきます。
■タイトル
アースデイグローバルサミット2023 フォローアップセッション Vol. 1
「気候変動枠組条約COP27 レポート&セッション」
■プログラム内容
1,「COP27の決議内容:市民が知っておくべきポイント」藤野純一氏(IGESプログラムディレクター)
2,「気候正義、自然を基盤とした解決策・ネイチャーポジティブ」ガディール・ラヴァデンツ氏(Global Campaign to Demand Climate Justice グローバルコーディネーター)(ボリビア)
3,「ユースアクション」黒部睦氏(Fridays For Future Tokyo オーガナイザー)
■日時
2023年1月31日(火)19:00-21:00
■会場
オンライン@zoom(事前申込必須)
■主催:アースデイ東京(地球環境基金助成事業)
■参加費:無料
<<登壇者>>
藤野純一
公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES) 上席研究員/サステイナビリティ統合センター プログラムディレクター。東京大学工学部卒業(工学博士)
2000年に国立環境研究所に入所し、幹事を務めた「2050年低炭素社会シナリオ研究」では2007年2月に2050年日本70%削減シナリオを公表し、その後政府の委員会で温暖化対策の中長期ロードマップやパリ協定の目標値策定に参画(SDG13)。2010年秋から環境未来都市の委員として自治体を支援(SDG11)。現在はアジアの国や都市の脱炭素化・SDGs実施に関与(SDG17)。気候変動のCOPには2005年にモントリオールで行われたCOP11から継続して出席。2018年からSDGsの世界大会的な国連ハイレベル政治フォーラム、2019年から国連「気候変動とSDGsのシナジー会合」に参加し2022年7月に東京で行われた第3回会合の開催支援。2022年12月には生物多様性のCOP15に初参加。2019年4月からIGES。
ガディール・ラヴァデンツ(ボリビア)
「Global Campaign to Demand Climate Justice(気候正義を求めるグローバルキャンペーン)」グローバルコーディネーター。国際コミュニティ「La Casa de les Ningunes」創設者。Free Love活動家。「ボリビア国際環境アリーナ」前ネゴシエーター。「CBDアライアンス」前コーディネーター。2019年1月東京、大阪にてワークショップを開催。
https://demandclimatejustice.org/
黒部睦
国立音楽大学3年。2001年生まれ、東京都出身。高校生時代にSDGsの啓蒙を始め、スウェーデンへ研修をきっかけに気候変動の危機に気づく。現在は「Fridays For Future Tokyo」やClimate Clockプロジェクトメンバーとして気候変動対策に取り組む。
<<司会者>>
辻田創
アースデイ東京ユース代表(2019年〜)。神戸市外国語大学4年。
今成爽音
アースデイ東京ユース。国際情報高校2年、新潟県出身。