知る・学ぶ

アースデイ東京は『SDGs(エスディージーズ)』すべてのゴールに取り組んでいます!

 

目標1:あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

全世界で極度の貧困の中で暮らす人々の数は、1990年の19億人から半分以下に減少しました。しかし、今でも83,600万人が極度の貧困に苦しんでいます。開発途上地域では、およそ5人に1人が一日1ドル25セント未満で生活しています。南アジアとサハラ以南アフリカには、極度の貧困の中で暮らす人々の圧倒的多数が集中しています。脆弱で紛争の影響を受ける小さな国々では、貧困率がしばしば高くなっています。全世界で5歳未満の子どもの4人に1人が、年齢に見合う身長に達していません。

 

 

◎地産地消・旬の食材・GMOフリーなどのフードエリア 「アースデイキッチン」

「地産地消」や「旬の食材」、遺伝子組み換え食材を使わない「GMOフリー」を積極的に採用しているキッチンカーを設置しています。地球環境に負荷をかけずに、からだに優しい「食」のあり方を提案しています。

 

 

 

目標2:飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

開発途上地域全体で、栄養不良の人々の割合は1990-1992年の23.3%から2014-2016年の12.9%と、1990年以来ほぼ半減しています。しかし、今日も依然として、世界人口の9人に1人(7億9,500万人)が依然として栄養不良に陥っています。世界で飢餓に苦しむ人々の大多数が暮らす開発途上国では、栄養不良の人々の割合が人口の9%に達しています。

 

 

◎「こども食堂」や「フードドライブ」の開催

貧困や食料廃棄の問題への解決に向けて、こども食堂(2017年)やフードドライブ(2018年)などの企画を代々木公園会場で実施しています。

 

 

 

目標3:あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

1990年以来、1日当たりの子どもの死者は17,000人減少してはいるものの、毎年600万人を超える子どもが、5歳の誕生日を迎える前に命を落としています。全世界で、妊産婦の死者数は1990年以来、ほぼ半減しています。東アジア、北アフリカ、南アジアでは、妊産婦の死者数がほぼ3分の2減少しました。しかし、開発途上地域の妊産婦死亡率(出生数に対する妊産婦死者数の比率)は、依然として先進地域の14倍に上ります。開発途上地域では、推奨される医療を受けられる女性が全体の半分にすぎません。

 

 

◎誰も置き去りにしないイベントへ「バリアフリープロジェクト」

アースデイ東京を障害者を含めたすべての人が平等に楽しめるイベントにするために、スタッフ向けの障害者平等研修の開催や、トイレの設置等ハード面の整備を行っています。

協力:風雷社中

 

 

 

目標4:すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

開発途上国の初等教育就学率は91%に達しましたが、まだ5,700万人の子どもが学校に通えていません。最貧層世帯の子どもが学校に通っていない確率は、最富裕層の子どもの4倍に上ります。世界は初等教育で男女の平等を達成しましたが、すべての教育レベルでこの目標を達成できている国はほとんどありません。1990年から2015年にかけ、15歳から24歳の若者の識字率は世界全体で、83%から91%へと改善しました。

 

 

◎未来を担う中高生がプログラムを企画する「SDGs for school」

環境問題に熱心な中高生がSDGsを来場者に知っていただくためのブースを企画。2018年は 12校 60名の生徒がトークや展示、スタンプラリープロジェクト立ち上げに参加、2019年も 100名以上の生徒が参加しています。

協力:think the earth

 

 

目標5:ジェンダーの平等を達成しすべての女性と女児のエンパワーメントを図る

1990年の時点で、南アジアでは、小学校に通う女児の数が男子100人に対し74人にすぎませんでした。2012年までに、男女の就学率は拮抗しています。サハラ以南アフリカ、オセアニア、西アジアでは依然として、小学校と中学校に入学しようとする女児が障害に直面しています。北アフリカでは、非農業部門の有給雇用に占める女性の割合が、5人に1人に達していません。46カ国では現在、女性がいずれかの議院で議員数全体の30%超を占めています。

 

 

◎NPO/NGOと女性問題を発信

トークテントでジェンダーの問題を発信。来場者と対話しながら、多くの人に地球と私たちの未来を考えて行動を起こすためのきっかけを提供しています。

 

 

 

目標6:すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する

2015年の時点で、改良飲料水源を利用する人々の割合は、1990年の76%から91%へと増大しています。しかし、トイレや公衆便所など、基本的な衛生サービスを利用できない人々も、25億人に上ります。毎日、予防可能な水と衛生関連の病気により、平均で5,000人の子どもが命を失っています。利用できる水全体の約70%は、灌漑に用いられています。自然災害関連の死者のうち15%は、洪水によるものです。

 

 

◎障害者の方も使えるトイレと水道管の設置

障害者の人も使える仮設トイレだけでなくオムツ、着替えコーナーの設置も行っています。また、キッチンカーの利用のため水道管を引き、東京の水の地産地消を実現しています。

 

 

目標7:すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

世界人口の5人に1人に当たる13億人が、まだ近代的な電力を利用できていません。30億人がまき、石炭または動物の排せつ物を調理や暖房に用いています。エネルギーは気候変動を助長する最大の要素であり、全世界の温室効果ガス排出量の約60%を占めています。再生可能なエネルギーは現在、全世界のエネルギー供給の15%を占めています。

 

 

◎100%自然エネルギーでイベントを開催

代々木公園会場では、使用済みの天ぷら油をリサイクルした「バイオディーゼル燃料」を導入し、 ステージ・会場内の電気を供給し、エネルギーの自給自足を実現しています。

 

 

 

目標8:すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する

全世界の失業者数は、2007年の17,000万人から2012年には2200万人近くにまで増大していますが、そのうち約7,500万人は若い女性と男性です。22億人が12米ドルという貧困ライン未満で暮らしていますが、安定的で賃金の良い仕事がない限り、貧困を根絶することはできません。2016年から2030年にかけ、全世界で新たに労働市場に参入する47,000万人に雇用を提供する必要があります。加工や製造に携わる中小企業は、全世界の企業の90%以上を占め、雇用の50~60%をつくり出しています。

 

 

◎さまざまな職業の働き方を垣間見れるイベント

官公庁、企業、NPONGO、フリーランス。さまざまな職業の人が訪れるイベントがアースデイ東京です。ここでさまざまな人に出会え、たくさんの活動内容にふれることができるので、働き方を見つめる機会にもなっています。また、企業のCSR活動としてボランティア参加も実現し、社会貢献活動への積極的参加を促しています。

 

 

 

目標9:レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る

開発途上地域では、約26億人が安定的な電力供給を受けていません。全世界で25億人が基本的な衛生施設を利用できていないほか、水資源にアクセスできない人々もほぼ8億人近くに上っていますが、そのうち数億人がサハラ以南アフリカと南アジアに暮らしています。開発途上国の国内で加工される農産物は、わずか30%にすぎません。高所得国では98%が加工されます。このことは、開発途上国に大きなアグリビジネスの機会があることを示しています。

 

 

◎世界にある問題発信やアースデイイベントのあり方から、「インフラのあるべき姿」を提案

使用しているトイレ、電気、食、人が集うコミュニティなど、イベントから社会のあり方を発信。そこから足りないものは、実行委員会やオープンミーティングで出たアイディアで新しいものを民主的につくっていきます。

 

 

 

目標10:国内および国家間の不平等を是正する

人口の規模を考慮に入れると、1990年から2010年にかけ、開発途上国の国内における所得格差は平均で11%拡大しました。開発途上国では、75%を超える圧倒的多数の世帯が現在、1990年代よりも所得分配が不平等な社会に暮らしています。20%の最貧層世帯の子どもは依然として、20%の最富裕層の子どもに比べ、5歳の誕生日を迎える前に死亡する確率が3倍も高くなっています。全世界で社会保障は急激に拡大しているものの、障害を抱える人々が高額医療費を負担する確率は、平均の5倍に上ります。

 

 

◎人種・性別・職業も関係なく「地球を想う気持ち」で集う対話や属性に配慮した場づくり

車椅子利用者、全盲者に向けたアクセスマップ作り/仮設障害者トイレ設置/ステージ観覧優先席スペースの設置聴覚障害者や外国人のために、トークテントで日本語と英語の文字通訳/オムツ、着替えコーナー、手話通訳ヘルパー・ガイドヘルパー・音楽療法士・相談支援専門員のいるサポートセンターの設置、ペットゾーンの設置を行いました。

協力:風雷社中

 

 

 

目標11:都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする

世界人口の半数に当たる35億人が現在、都市に暮らしています。現在、スラムには82,800万人が暮らしていますが、その数は増加の一途をたどっています。面積にして地球の陸地部分のわずか2%にすぎない都市は、エネルギー消費の60~80%、炭素排出量の75%を占めています。急速な都市化は、真水供給や下水、生活環境、公衆衛生に圧力を加えています。しかし、都市の稠(ちゅう)(みつ)(せい)は、効率性を高め、技術革新をもたらしながら、資源とエネルギーの消費を低減する可能性もあります。

 

 

◎アースデイをきっかけにきれいな公園に

ゴミ拾い団体と協力し、イベントのあとにはゴミ拾いを実施しています。アースデイイベントの開催前よりきれいな状態になるよう、ボランティアさんも含めてゴミ拾いを実施しています。

 

 

 

目標12:持続可能な消費と生産のパターンを確保する

毎年、13億トンの食料が無駄に捨てられています。全世界の人々が電球を省エネ型に変えれば、合計で年間1,200億米ドルが節約できます。2050年までに世界人口が96億人に達した場合、現在の生活様式を持続させるためには、地球が3つ必要になりかねません。10億人以上が依然として、真水の供給を受けていません。

 

 

◎買いものから世界の問題に貢献できる物販エリア

オーガニックやフェアトレードの食品や日用品を販売し、生産者さんのこと、現状ある問題について発信しています。そしてお買いものからそういった問題にアプローチできることをみなさんに伝えています。

 

 

 

目標13:気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

人間の活動による温室効果ガスの排出は、気候変動を引き起こしながら増大を続けています。現在の排出量は、史上最大の水準にあります。全世界の二酸化炭素排出量は1990年以来、50%近く増えています。大気中の二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素の濃度は、少なくとも過去80万年で例を見ない水準に達しました。二酸化炭素濃度は、第1に化石燃料からの排出、第2にネット土地利用変化からの排出により、産業革命以前に比べて40%上昇しました。海洋は人為的に排出された二酸化炭素の30%を吸収しているため、海洋の酸性化も進んでいます。

 

 

◎アースデイ東京で使っている銀行口座をダイベストメント

預けているお金が使われている先もきちんと見つめながら「地球にやさしい銀行」の口座を使っています。また、そういった問題にアプローチしているNPO・NGOのトークやブース出展から、問題を発信しています。

 

 

 

目標14:海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する

海洋は地球の表面積の4分の3を占め、地球の水の97%を蓄え、体積で地球上の生息空間の99%を占めています。世界全体で、海洋と沿岸の資源と産業の市場価値は年間3兆ドルと、全世界のGDPの約5%に相当すると見られています。海洋は、人間が作り出した二酸化炭素の約30%を吸収し、地球温暖化の影響を和らげています。海洋は世界最大のたんぱく源となっており、海洋を主たるたんぱく源としている人々は30億人を超えています。

 

 

◎全国のイベントに普及した「ディッシュリユースシステム」

イベントにおけるごみの大半は、飲食エリアの「使い捨て容器」であることに注目し、会場の飲食エリアでは、 何度も洗って使い回すことができる皿やカップを貸し出し、使い終わったら回収するシステムを導入しています。 マイ食器の持参も積極的に呼びかけ。リユース食器の利用で、まちから流れることほとんどの海にあるプラスチックゴミの削減にも貢献します。

 

 

 

目標15:陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

毎年、1,300万ヘクタールの森林が失われています。およそ16億人が、森林に依存して生計を立てています。26億人が農業に直接依存していますが、農地の52%は土壌荒廃による中程度の、または深刻な影響を受けています。毎年、干ばつや砂漠化によって、穀物栽培で2,000万トンに相当する1,200万ヘクタールの農地(1分当たり23ヘクタール)が失われています。確認されている8,300の動物種のうち、8%は絶滅し、22%が絶滅の危険にさらされています。開発途上国では、農村部の住民の80%にも上る人々が、基本医療を伝統的な植物ベースの薬に依存しています。

 

 

◎実行委員長 C.W.ニコルがプロデュース「フォレストエリア」

アースデイ東京実行委員長でありさまざまな環境活動を世界各地で行ってきたC.Wニコルがプロデュースする「フォレストエリア」では、森を守るための活動紹介の展示やジビエ肉の販売、トークイベントを開催します。

 

 

 

目標16:持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の庇護対象となる難民の数は、2014年半ばの時点で1,300万人と、前年よりもさらに増えています。腐敗や贈収賄、窃盗、租税回避によって、開発途上国に年間12,600億米ドルの損害が生じています。紛争国では2011年、小学校の退学率が50%に達し、2,850万人の子どもが学校に通えなくなりました。

 

 

◎平和の祭典、アースデイ東京

戦争の無い世界の実現や人権の尊重を目的とした「SDGsハッピーアースパレード」や祈りの場、キャンドルナイトなどを開催しています。

 

 

 

目標17:持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

2014年の政府開発援助(ODA)の総額は、およそ1,350億ドルとなっています。2014年には、開発途上国からの輸出品の79%が、無税で先進国に輸入されました。開発途上国の債務負担は、輸出収入の3%程度で安定しています。アフリカのインターネット利用者は、過去4年間でほぼ2倍に増えました。しかし、40億人以上がインターネットを利用できておらず、しかもその90%は開発途上地域に暮らしています。

 

 

◎多様なパートナーシップのカタチ

1970年にアメリカで始まった「アースデイ」は、環境、貧困、戦争などの地球規模問題 から、福祉、安全、子育てなどの身近な環境や暮らし問題に至るまで、幅広い社会的課題をテーマに活動する多様な人びとが集うため、それぞれの領域の強みを生かしたパートナーシップを組むことで、新たなアクションを生み出しています。

 

 

出展:国連広報センター