こんにちは。
アースデイ東京ボランティアコーディネーターの尾野村(まお)です。
毎年10万人以上が集う、市民による日本最大級の地球フェスティバル、アースデイ東京。毎年多くのボランティアが事前の準備作業から当日の運営まで、アースデイ東京を大きく支えてくれています。
前回に引き続き、そんなボランティアのみんなに焦点を当てたインタビューの連載を企画しています。
第4回は、平山悟(おーじ)さんです。
ぜひ、ご覧ください。
アースデイ東京ボランティアインタビューVol.4
まお:
おーじ。こんにちは。
今回で第4回目のボランティアインタビューです。
では、早速インタビューはじめましょう。
おーじ:
まお。よろしく。
まお:
一番最初に必ずみんなに聞いている質問があってね。
「アースデイ東京にはじめて参加したのはいつでしたか?」
おーじからしてみたら、今更聞くなよって感じよね。
僕らは、同期だよね。
おーじ:
そうだね。
2009年のアースデイ東京からだね。
その時、僕は大学4年生だったよ。
まおは何年生だったの?
まお:
僕は大学2年生だったかなぁ。
おーじ:
お互いに今年で10年目のアースデイ東京だね。
2014年を除いて毎年、アースデイ東京にボランティアとして参加しているよ。
まおとは、同じ年に初参加で参加して、
一緒にオープンデイに参加して、
フライヤーを渋谷原宿のお店に配って回ったりしたよね。
まお:
10年前の自分たちが、
こうやって変わらずにアースデイ東京に関わっていて、
インタビューをしているとは想像もしなかっただろうね。
おーじは、参加動機は何だったの?
おーじ:
当時は、『不都合な真実』みたいに環境問題について色々と叫ばれ始めて数年。
ある種のブームというかムーブメントが盛んに起こっていたんだよね。
僕も環境問題に関心があって、
将来は環境に関わる仕事をしたいと本気で考えていたんだ。
「そこで日常でも自分になにかできることはないか、なにか行動できることはないか」
と思っていた時にアースデイ東京の電車の中吊りを見て参加したよ。
まおは?
まお:
僕も全く同じだよ。
将来は環境問題に関わる仕事がしたいと思って、
ネットで色々と調べている時にアースデイ東京を知ったんだ。
おーじ:
仕事でなくボランティアだし、
行動に移すのが気軽なのがよかったよね。
就活にも役立てられるかもと思ったし、
これをきっかけになにか将来に繋がることがあるかもという期待があった。
今は全然違う仕事をしているけれどね。
まお:
2014年を除いて、毎年アースデイ東京に参加する理由は何かあるの?
おーじ:
純粋に楽しいからだね。
長く続けていると、アースデイ東京で再会できる仲間も出来たよ。
それに、新しく出会える人もいるね。
どんなイベントでもお客さんとして遊びに行くことの方が普通は多いけれど、
スタッフとしてイベントに深く関われるのは楽しいよ。
せっかくボランティアで参加するのだからアースデイ東京を良いものにしたい。
今は、そう思えることができるよ。
まお:
ボランティアは楽しいのが一番だよね。
ボランティアの意味は自主性。
決しては、奉仕活動ではない。
やりたいからやる。
だからこそ、楽しいと思える事がとても大切だよね。
まお:
おーじはチームリーダも長年しているけど、
どこのチームに所属をしているの?
おーじ:
インフォメーションチームのリーダーをしているよ。
アースデイ東京にやってきたお客さんに出展やステージなど、
イベントの多岐にわたる情報を集約して案内をしているよ。
ボランティアを始めてからインフォチームで活動していて、
数年経った頃にサブリーダーに誘ってもらいました。
その後、リーダーをするようになり、
前回は初めて統括リーダーをしました。
インフォチームは数カ所あるインフォメーションブースに
それぞれリーダーがいるので、全体をまとめる統括リーダーがいるんです。
まお:
インフォチームは、
拠点が三箇所あって、人数も一番の大所帯だよね。
リーダーも3段階に分かれているのが特徴だね。
そんな活動範囲も多岐にわたるインフォチームの魅力は??
おーじ:
お客さんとコミュニケーションをとる事が活動内容なんだ。
だから、たくさんの人と交流する機会がある事が一番の魅力だね。
それから、アースデイ東京について案内する立場になるから、
イベントに詳しくなれる、イベントのことを深く知れることも良いところだよ。
まお:
何十万人という人が来場するイベントだからね。
来場するお客さんも様々だし、
出展数も200近くある中で、質問も多岐にわたるよね。
そう考えると本当に大変な活動だよね。
おーじ:
そうだね。
ボランティア一人一人の個性がよく出るよ。
話すことが苦手そうな人はマップの配布に力を入れてくれたり、
迷子の対応をお願いしたら子どものお世話が得意だったり、
急に流暢にフランス語で対応し出したりと、
みんなそれぞれ得意なところがあって、接していて面白いよ。
おーじ:
あと、さっきまおも言ってくれたけど、
全チームの中で一番大所帯なんだよね。
インフォメーションブースは会場内に3カ所あって、
それぞれに分かれて活動するから、
各ブースごとに団結力が生まれるよ。
だから、別のブースの人とは当日はあまり関われない。
けど、事前にリーダーが集まるミーティングも開催しているし、
インフォチームの打上げもしている。
インフォボランティアのみんなが交流できる機会も作っているよ。
自慢ではないけれど、
アースデイ東京の当日にチーム内の打上げ日程が決まっている唯一のチームだね笑。
といっても決してパリピなわけじゃないよ笑。
まお:
あの人数をまとめるのは本当に大変だよ。
準備作業も全チームの中でも一番多いし、
イベント当日のやりとりも一番多い。
だからこそ、準備に費やす時間も多くなるし、
ミーティングの回数も多くなる。
だからこそ必然的に団結力が必要だし、
自然とメンバーの仲も良くなる。
それがあっての、あのチーウワークなんだろうね。
統括リーダーであるおーじのリーダーシップと信頼があってこそだなって思うよ。
おーじ:
前回は統括リーダーをしてみて、
チームに貢献できた実感は、これまでよりも強く持てたよ。
インフォチームの活動は年々改善できてきていて、
以前よりもスムーズに活動できるようになっていると思う。
それは毎年の積み重ねだし、まだまだ反省点はあるけれど、
より良くできたならと思っているよ。
まお:
リーダーをしている上で気をつけている事とかある?
おーじ:
インフォメーションチームのボランティアは、
人によっては、初めてのアースデイ東京で、
そもそもイベントのことを詳しく知らない人もいるんだ。
だから、インフォブースで出展を尋ねられたとしても、
「一緒に探しましょう、サポートします。」
というスタンスを大切にしているよ。
まお:
初参加の人でも誰でもみんなが楽しく活動ができるのはとてもいいね。
「一緒に探しましょう、サポートします。」
って、すごいアースデイらしい考えだよね。
僕たちはあくまでもボランティア。
バイトではないからね。
上でも下でもなく。
ある意味、お客さんとフラットな立場だと思うよ。
だから、そのスタンスがとっても大切だと思う。
まお:
情報量が多いインフォチームだからこそ、
すごいシステム的なこともしているよね?
おーじ:
そうだね。
そんな初めて参加したボランティアの人でもスムーズに活動できるように、
出展リストを見やすく一覧にしたり、
迷子や落とし物の対応をシステマティックにしたりね。
まお:
なんか数年前に革命が起きたって話も聞いたけど?
おーじ:
そうなんだよ!!
出店リストを各自のスマートフォンや携帯端末でも検索できるようにしたんだ。
これはインフォチームに起きた革命だったね。
ただ、これは現状リーダー間でしか共有ができていないもので
今後どう改善できるのか課題も残っているけれど、
リーダーが持っているだけでも効率的になったし、安心感も高まったよ。
他にも、イベント当日までにリーダー同士で頻繁に会えるわけではないから、
クラウドサービスを使って情報共有をしたりしているよ。
こういう環境が整ってきて、とてもやりやすくなってきたね。
世の中の流れと共に
インフォチームの流れも大きく変わってきているんだね。
リーダーをしてやっててよかったなと思った事はある?
おーじ:
参加歴が長くなったこともあって、
僕がリーダーとしては居れば、
みんなが安心してもらえると思えるようになったよ。
自分自身の自信に繋がったのかもね。
自分で云うことじゃないけれど…笑。
まお:
それを自分で言えるって事がいいチームである証拠だよね。
そして、それがおーじ自身の自信になっている訳だし。
ボランティアコーディネーターという立場の僕から見ても、
おーじはそれを自信を持って口に出して良いと思うよ。
おーじ:
ありがとう。
他にも自分がリーダーをしていたチームで
初めてボランティアに参加した人が、
翌年にリピート参加してくれるのはとても嬉しいよ。
ボランティアを楽しんでくれたんだなと思うし、
楽しめるような雰囲気作りができたのかなと思うよ。
まお:
そうだね。
他にもボランティアだった子が
翌年にはリーダーになっていたり、
アースデイ東京へのコミットが深くなってると思うと嬉しいよね。
少しでも何かのキッカケになれたんだなって。
おーじ:
去年、統括リーダーをしたときは、
他のみんなを不安にさせないように、
自分が不安な時があっても落ち着いていられる様に意識してたよ。
実際は、インフォチーム内のほかのリーダーたちがみんな頼もしかったから、
心配する事もほとんどなかったんだけどね。
まお:
チームを引っ張る身としてはとても大切だよね。
リーダーとして、
時にはみんなを信頼して役割を任せてしまう事も必要だよね。
おーじは、メンバーのみんなと信頼関係が出来ていたからこそ、
大所帯なチームでも一人一人が責任を持ってうまく活動が回せたのかもね。
おーじ:
そう言ってもらえて嬉しいよ。
過去にも統括以外のリーダーやサブリーダーもしてきたから、
それぞれの立場も理解しているよ。
だからこそ、相手の立場に立って考えて活動しているよ。
今後は、これまでの反省点を克服するための実行力を意識したい。
おーじ:
あとは、僕はよく雰囲気がゆるいって人から言われるんだよね笑
ボランティアだからって気負って活動してほしくなくて、
楽しみながら活動できるような雰囲気作りができればいいなと思ってる。
インフォメーションブースは、
アースデイに来たお客さんが最初に訪れるブース。
ボランティアのみんなの姿を見て、
まずは、楽しそうなイベントだなと伝わってくれたら嬉しいね。
まお:
ボランティアを通して変わったこと、得たことはある?
おーじ:
ボランティアで参加する人は明るくてポジティブな人が多いよ。
だから、僕自身がポジティブに、楽観的になれたかもしれないね。
もともとは、なにか自分も環境に対してできることがあればとか、
将来やりたいことが漠然としている中でなにか見つかればって、
マジメに考えて参加していたけれど、
良い意味であまり将来に対して悩み過ぎなくなったかもね。
今を楽しそうにしている人が多いので、その人たちに影響されてるよ。
まお:
おーじがそうやっていい影響を受けてきた様に、
おーじからいい影響を受けた子たちもたくさんいるんだろうね。
そうやって、みんなの想いが代々と引き継がれていると思うと嬉しいね。
おーじ:
すごい個人的なことになるけど、
僕より前からボランティア参加していたとは知らず、
十数年も会っていなかったいとこに偶然ボランティアで再会したのは衝撃だったよ笑。
もちろん親戚じゃなくても、みんなどこか共通の思いがあったりするから、
ボランティアスタッフ同士はすぐ仲良くなれることが多いよね。
まお:
ボランティアのみんなどこか繋がっているよね。
バックグラウンドは違えど、考えは違えど、
でも、どこか繋がっている。みんな同じマインドを持ってる。
朝は、「はじめまして。」だけど、
帰りには、「またね!」になっているよね。
おーじ:
そういえばさ、
去年のイベントが終った後にまおが連絡くれてさ。
「とてもやりやすかった!!」と云ってもらえたことがとても嬉しかったよ。
同期でもあるし、今ではボランティアコーディネーターでもあるまおに
そう言ってもらえた事が良いチームが作れたんだという自信になったよ。
ありがとう!!今年もよろしくお願いしくね。
まお:
今更、そういわれると僕も嬉し恥ずかしだね笑。
まさか、10年後もこうやって活動をしているとはね。
おーじ:
そうだね。
大人になって社会に出ると、友達って作りづらい。
けど、ここで出会った人たちとは友達にもなれるし、
みんな結構頻繁に集まっては遊びに行ったりしてる。
ボランティア同士で結婚して結婚式に呼んでくれたり、
そんな深い関わりになる人もいてね。
大人になってからも、大人になってからでも友達ができる!!
それもアースデイ東京のいいところだよね。
まお:
そうだね。
結婚式もそうだし、
みんなでフェスに行ったり、キャンプに行ったり、
違うイベントにボランティア参加したりね。
本当に色んな人がアースデイ東京のボランティアにいるよね。
おーじ:
アースデイのボランティアなだけあって、
ピースフルな人、エシカルな暮らしを考えている人が多いね。
明るくポジティブで楽観的ながらも、マジメに環境を考えている人も多い。
なんだか余裕があるというか、
自分だけにいっぱいいっぱいな人が少ない気がするよ。
もし今自分のことにいっぱいいっぱいな人は、
参加してみると気が楽になるかもしれないね。
まお:
僕が思うにだけど、
楽しく生きる方法をしってる人が多いよね。
生きる知恵を持ってる人も多い。
おーじが楽観的になれたって話もそうだけど、
過去とか将来に大きく捉われずに
今を生きている人が多いね。
おーじ:
そうだね。
みんな活動的だよね。
実際に他のボランティアをしている人が多いし、
ボランティア以外のも色々とね。
学校も仕事もバックグラウンドがバラバラで色々だから、
普段の生活では出逢えない人たちと出会えるね。
おーじ:
ボランティアは歳上も歳下も関係ない。
というか歳を知らない人ばっかりだけど笑。
みんなフラットでフランク。
明らかにいい歳のおじさんに対してでもニックネームで呼んでるね笑。
リーダーとしてチームをまとめる人もいるけど、上下のある組織じゃない。
会社みたいに序列もないし、
リーダーをやりたければ、参加するのが初めてだとしても、
誰でもがリーダーになれるチャンスがある。
あと、ボランティアの人にもイベントそのものを楽しんでほしい!
という気持ちがあるから、
インフォメーションチームの休憩時間は想像以上にあるよ。
どのチームもそうじゃないかな。
各自がお客さんにもなって会場を巡ることが、
インフォメーション業務に役立てられることもあるから、
とても良いサイクルだと思ってる。
だからボランティアで参加するとお店に立ち寄れないなんてこともないし、
より楽しみ方が増えると思うな。
まお:
アースデイ東京の魅力はある?
おーじ:
地球に優しい、環境を考えた雑貨や飲食店が並んで、
ピースフルなイベントだなと思う一方で、
環境問題、人権、貧困、差別、動物愛護など
しっかり考えなければいけない発信もある。
良い意味で混沌としています。
けれど、それらが全く関わりのないことではなくて、
どこかで、地球上ですべて繋がっていることだなと再認識できたりもする。
世界が、地球が縮小された感じだね。
まお:
まさにアースデイだね。
たった一日で今の地球を知る事ができるイベント。
代々木公園で開催しているイベントでも最大規模のイベントだからね。
まお:
ではでは、長くなったけれど、
最後にこれを呼んでる方に何かメッセージでもあれば。
おーじ:
アースデイ東京のボランティアは、時間に融通が利きます。
例えば遅刻早退もできたり、数時間の参加だけでもOKです。
だから、気軽にやってみたらいいと思います。
世の中には震災援助のボランティア活動もあるように、
「ボランティア」という言葉に重さを感じてしまうかもしれないけれど、
アースデイ東京のボランティアはイベントを楽しむことも活動のひとつで、
アースデイ東京のピースフルな雰囲気作りに重要です。
10年前に比べれば環境問題のムーブメントは少し落ち着いてしまったかもしれない。
けれど、SDGsのように環境問題のことは考え続けられているし、
考え続けられる必要があると思います。
地球温暖化自体が真実なのかどうか議論されていたりするけれど、
仮に温暖化じゃなくたって、「たまには地球のことを考えようよ。」って思います。
ぜひ、アースデイ東京で会えるのを楽しみにしています。
まお:
おーじ。長い長いインタビュー本当にありがとうございました。
最長記録かな??ここまで呼んでくれた方ありがとう!!
さて、そんなおーじがが参加しているアースデイ東京のボランティア。
まだまだ、募集中です。
このインタビューを読んで、
少しでも、興味がある方は下記のリンク先からぜひお申込みください。
みんなとアースデイ東京で会えるのを楽しみにしています。